「朝は大丈夫だったのに、夕方になると靴がきつくなっている…」。そんな経験はありませんか? 特に5月から6月にかけて、気温が上がりはじめるこの時期、高齢者の足のむくみが一気に悪化しやすいのです。「年だから仕方ない」と思い込んでいる方も多いですが、むくみには必ず原因があります。そしてその原因を知れば、自宅でのケアで十分に改善できることも多いのです。
5月に足のむくみが悪化する理由
5月は日中の気温が25℃を超える日が増え、体は急いで体温調節をしようとします。このとき血管が拡張し、血液の水分成分が血管の外ににじみ出やすくなります。これが「むくみ」の正体です。
さらに、梅雨を前にして気圧が不安定になるのもこの時期の特徴です。低気圧が続くと自律神経が乱れ、血管の収縮・拡張のコントロールが難しくなります。その結果、足先にたまった水分が心臓に戻りにくくなり、むくみがさらに悪化しやすくなります。
むくみが体に与える影響
「むくんでいるだけで痛くはないから大丈夫」と思いがちですが、放置は禁物です。
足のむくみが続くと、皮膚が引っ張られて傷つきやすくなり、床ずれや皮膚炎の原因になることがあります。また血流が悪い状態が続くと、深部静脈血栓症(いわゆる「エコノミークラス症候群」)のリスクも高まります。
施術経験から言うと、「最初はむくみだけだったのに、気づいたら足が痛くて歩けなくなっていた」というご高齢の方が少なくありません。むくみは体からの早めのサインと受け取ることが大切です。
なぜ高齢者はむくみやすいのか
高齢者に足のむくみが多い理由には、主に3つあります。
① ふくらはぎの筋力低下
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、足から心臓へ血液を送り返すポンプの役割を担っています。加齢とともに筋肉量が減ると、このポンプ機能が弱まり、血液やリンパ液が足にたまりやすくなります。
② 水分・塩分のバランスの乱れ
「水を飲むとトイレが大変」という理由で水分を控える方が多いのですが、水分不足は逆にむくみを悪化させます。体が水分を溜め込もうとするためです。また塩分の摂りすぎも水分保持を促します。
③ 長時間同じ姿勢でいること
テレビを見ながら、または介護で座りっぱなしの時間が長いと、足への血流が滞ります。在宅生活では特に注意が必要です。
自宅でできるセルフケア
特別な道具は必要ありません。今日からすぐに始められる3つのケアをご紹介します。
【ふくらはぎポンプ体操】
椅子に座ったまま、つま先を上げ下げする運動を1セット10回、1日3回行うだけで血液の循環が改善されます。テレビのCM中に行うのがおすすめです。
【足を高くして休む】
横になるときは、足の下にクッションや折りたたんだタオルを置き、心臓より少し高い位置にします。重力の力でたまった水分が自然と心臓方向に戻ってきます。
【温めてから軽くマッサージ】
入浴後や足湯のあと、足首から膝に向かってやさしくさすり上げます。無理に強く押す必要はありません。血流が温まっている状態でのマッサージが最も効果的です。
今日からできること
- 朝・昼・夕方の3回、ふくらはぎポンプ体操を10回ずつ行う
- こまめな水分補給(1日1.2〜1.5リットルを目安に)
- 塩分を控えめにし、カリウムを含む野菜(バナナ・ほうれん草)を意識して食べる
- 長時間座り続けるときは、1時間に1回は立ち上がって少し歩く
- 就寝時は足を少し高くして眠る
まとめ
5月の気温上昇と気圧の変化が重なるこの時期、高齢者の足のむくみは悪化しやすくなります。「年だから」とあきらめず、ふくらはぎを動かす習慣と水分補給から始めてみてください。
それでも改善しない場合や、片足だけひどくむくむ、皮膚が赤くなるなどの症状がある場合は、早めに専門家にご相談ください。訪問マッサージでは、ご自宅でのリンパの流れや血行の改善をサポートしています。お気軽にご相談ください。
たか訪問マッサージ
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