6月4日は「歯と口の健康週間」です!毎年6月4日〜10日のこの週間は、「む(6)し(4)」の語呂合わせから生まれた「虫歯予防デー」を前身に持ち、1928年(昭和3年)に始まった歴史ある取り組みです。日本歯科医師会が中心となって、歯と口の健康の大切さを広める活動が全国で行われます。
「最近、食べ物が噛みにくくなってきた」「口の中が乾く時間が増えた気がする」——ご家族のそんな変化に、気づいていますか?実は、口腔ケアは歯を守るだけでなく、全身の健康を左右する”要”だとわかっています。今日は、特に高齢の方・介護中のご家族に知ってほしい、口と体のつながりをお伝えします。
「歯と口の健康週間」とは?
「歯と口の健康週間」は、6月4日〜10日に全国で行われる啓発活動です。その起源は1928年(昭和3年)にさかのぼります。当時から「6(む)4(し)=むし歯」の語呂合わせで6月4日が「虫歯予防デー」とされ、時代を経て現在の「歯と口の健康週間」へと発展しました。
口の健康は、人生の質(QOL)そのものに直結します。食べる喜び、話す楽しさ、笑顔——すべては口元から始まっています。この週間を機に、ご自身やご家族の口腔ケアを見直してみませんか?
口の中の問題が全身に影響するしくみ
口の中には300〜700種類もの細菌が存在しています。健康な状態では、これらは唾液によって一定数に保たれています。しかし、口腔ケアが不十分になると細菌が増殖し、血流に乗って全身へと運ばれ、さまざまな病気の引き金になることがわかっています。
代表的なものが「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。食べ物や唾液が誤って気道に入り込む際、口腔内の細菌も一緒に肺に入ることで炎症を起こす病気です。日本の高齢者の肺炎の大部分がこの誤嚥性肺炎とされており、実は口腔ケアの質が命に関わるほど重要なのです。
また、口腔内の慢性炎症(歯周病)は、糖尿病・心臓病・認知症との深い関係も報告されており、口の健康を保つことが全身の病気予防につながります。
高齢者に多い3つのリスク
施術で多くのご高齢の方のご自宅を訪問してきた経験から、特によく見かけるリスクを3つお伝えします。
① 唾液の減少(ドライマウス)
加齢や薬の副作用によって唾液の分泌量が落ちると、口腔内の自浄作用が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。「口がよく乾く」「口臭が気になる」という方は要注意です。
② 嚥下機能の低下(飲み込む力の衰え)
のどの筋力が落ちると、食べ物や唾液が気道に入りやすくなります。特に夜間、寝ている間に少量の唾液が気道に流れ込む「不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)」は自覚しにくく、気づかないうちに肺炎が進行することもあります。
③ 入れ歯・歯の喪失によるトラブル
歯が少なくなると、食べられるものが限られ、低栄養につながります。また、よく噛めないことで脳への刺激が減り、認知症リスクが高まるという研究結果もあります。入れ歯の汚れにも菌が繁殖するため、毎日のお手入れが欠かせません。
自宅でできるセルフ口腔ケア
口腔ケアというと「歯磨き」のイメージですが、高齢者の方には特に以下の4つのケアをセットで行うことをおすすめしています。
【1】やわらかい歯ブラシで優しく磨く
毛が硬いブラシは歯茎を傷つけます。超軟毛タイプを使い、力を入れずに小刻みに動かしましょう。1本磨きに2〜3分かけるのが理想です。
【2】舌ブラシで舌苔(ぜったい)をケア
舌の表面につく白〜黄色い汚れ(舌苔)は口臭や誤嚥性肺炎の原因菌の温床です。舌ブラシや舌専用のスポンジで、週2〜3回やさしく除去しましょう。
【3】唾液腺マッサージで口を潤す
耳の下・あごの下・あご先の下を、指でやさしくマッサージすると唾液の分泌が促されます。施術経験から、このマッサージを続けることで「食欲が戻った」「飲み込みやすくなった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
【4】こまめな水分補給
水や麦茶を少量ずつ、こまめに飲む習慣をつけましょう。ドライマウスの予防に加え、誤嚥した際に細菌が薄まる効果も期待できます。
今日からできること5選
- 歯ブラシを「超軟毛タイプ」に変える
- 舌ブラシを薬局で購入して舌磨きを始める
- 食後に必ず唾液腺マッサージを行う(1回30秒でOK)
- 入れ歯は毎晩外してお手入れし、乾燥させない
- 歯科・訪問歯科に連絡して、口腔チェックの予約を入れる
まとめ
「歯と口の健康週間」は、口腔ケアを見直す絶好のきっかけです。「口の中が健康なら、体も健康に近づく」——これは決して大げさではありません。
特に在宅で過ごされているご高齢の方や、介護をされているご家族にとって、日々の口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防・全身疾患の抑制・QOLの向上に直結する大切な習慣です。
「口周りの筋力が落ちてきた気がする」「飲み込むときにむせることが増えた」など、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。訪問マッサージでは、お口周りの筋肉へのアプローチや、セルフケアのアドバイスもさせていただいております。
たか訪問マッサージ
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